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『レニングラード 900日の大包囲戦』 [戦争映画]

『レニングラード 900日の大包囲戦』
2009年公開 A.ブラフスキー監督
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1941年9月以来、900日近くにわたりドイツ軍に包囲されたレニングラード。革命の父レーニンの名を冠した旧都が敵軍の手に落ちることは許されなかった。都市への補給は途絶え、連日の砲撃と空襲、そして絶望的な飢餓が市民を襲う。
主人公は取材に訪れたイギリス人記者。彼女とロシア人女性警官の交流がストーリーのメインです。


全体的に散漫な印象。エピソードがいろいろあり過ぎて、「これ何の映画だっけ?」となってしまいます。

ヒトラーやフォン・レープ元帥が登場するものの大局的な戦略を描いているわけではなく
市民や兵士にスポットが当たるもののそれぞれの人物が汲みとれるほど深く描かれるわけでもなく
地上・空中の戦闘シーンがあるもののお粗末なレプリカ兵器(後述)と平凡なカメラワークで残念な出来。

日々深刻さを増す飢餓の描写だけは充実しており、観ているとどんどんひもじくなってきます。
それから、意気投合して酔っぱらった女性2人の猥談は興味深いものがあります笑


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★☆☆☆☆
模型モチベ刺激指数は 1点(5点満点)

兵員輸送車を降りた義勇軍(という名の市民)が、銃も持たされずに戦場を駆け回るシーンから映画は始まります。陸戦のシーンはほぼこれのみ。
ロシア戦車を改造したと思われる、やたらと背の高いⅣ号戦車が登場します(砲塔のアンバランスさは『マイ・ウェイ』に出てきたやつとそっくり。まさか同じか?)。一瞬ちらりと見えるⅢ号突撃砲はまだましな出来。しかしディティールを参考にできるほどではありません。
ソヴィエト側の兵器は兵員輸送装甲車、輸送トラック、対空砲など登場しますが浅学にて詳細不明。
空の主役は市街地に猛烈な爆撃を加えるメッサーシュミット Bf109。爆装はできたのでしょうか?

考証上で評価すべきはむしろ兵器ではなく、戦場となった市街地のディティールでしょう。砲爆撃で荒れ果てた廃墟と、それでもそこで命をつなぐ市民の生活。街路に応急的に作られた陣地や砲座、対戦車障害物。想像で補うのは難しい部分ですが、見事に映像化してくれています。

こんなモデラーさんにオススメ
・市街戦ジオラマ


これは果たして戦争映画だったのか…大げさな邦題でタイトル負けした例です。
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