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『ファイブ・デイズ・ウォー』 [戦争映画]

『ファイブ・デイズ・ウォー』(原題:The Lost Battalion)
2001年放映 R.マルケイ監督
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時は1918年、独軍と連合軍が重苦しい塹壕戦を続ける前線での実話。米陸軍の文民将校、ホイットルシー少佐の大隊は敵陣を突破してアルゴンヌの森に陣地を築いた。左右に展開する米仏の側衛部隊とともに、独軍を圧迫するのだ…
ところが、よく見ると側衛部隊なんかどこにもいやしない。前後左右を独軍に包囲され孤立している。食糧弾薬医薬品すべて残りわずかで水すら手に入らない。斥候も伝令も襲撃される。砲兵の援護射撃が始まったと思ったら味方陣地も爆砕される。さあどうする!?


森の中での戦闘シーンは非常に迫力があります。敵味方の距離が近く、わずかな射撃の応酬があった後にすぐ入り乱れての白兵戦。ブンブンと動き回るカメラワークもあり、臨場感はなかなかのものです。

『The Lost Battalion 失われた大隊』はアメリカでは有名なエピソードのようです。孤立無援、絶対絶命の状況にも関わらず、降伏することなく戦い続けた米兵の勇気! そんな文脈で語られるとか。テレビ用に製作され90分と少し短いので仕方ない部分はありますが、正直ストーリーの面では物足りなさが否めません。
主人公率いる部隊はニューヨーク出身者の大隊ということで、さまざまな人種の兵からなる寄せ集め。それぞれが自分の出自を少しずつ語る程度でしたが、もっとキャラクターを掘り下げるような描写があれば面白かった。職業軍人ではないホイットルシー少佐がなぜここまで勇敢に戦い続けることができたのか、という点も気になる。正気を失ったり敵に屈したりした兵達の姿を描くことで、そうならなかった彼の部隊の偉大さがもっと際立ったはず。
文句ばかり言ってしまいましたが、珍しい第一次大戦ものということでかなり期待していた裏返しです。



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★☆☆☆☆
模型モチベ刺激指数は 1点(5点満点)

森林の中での白兵戦が9割以上を占める映画なので、あまり兵器は登場しません。
失われた大隊に誤爆でトドメをさす連合軍の野戦砲(一応味方だよ)と、死にかけの大隊を発見する偵察機くらいです。偵察機は仏軍の主力だったブレゲ14に似ている?が後退した主翼や太い翼間柱を見ると違うかも…。この時代はあまり詳しくないので研究が必要です。

こんなモデラーさんにおすすめ
・森林戦のジオラマ

防御陣地のレイアウトと、そこを兵がいかに守り攻めるか。軍服がどのように汚れ、兵はどんな怪我をするか。人物の接写が多いので相当細かく見ることができます。
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