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指揮統制艦『ブルーリッジ』一般公開 [雑記]

呉港で開催された米海軍『ブルーリッジ』と護衛艦『おおすみ』の一般公開レポート、第1弾です。1日で2隻見られるとはお得!
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一般公開はIHIの工場も近い大型艦用岸壁で行われました。写真は右から『しもきた』『おおすみ』『ブルーリッジ』。しめて36,000tなり(基準排水量)。

第7艦隊(横須賀)旗艦 指揮統制艦『ブルーリッジ』
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古来、艦隊の指揮機能はその中核をなす戦艦や空母などの大型艦に委ねられてきました。しかし敵味方の膨大な情報を収集・整理した上で作戦計画を修正し、指揮命令を行うには相当の設備と人員が必要となります。米海軍は作戦指揮を専門的に担う「指揮統制艦」の必要性を第二次大戦中から感じ、まず大型輸送艦を改造して使用しました。これらが老朽化し、更新のため1960年代から建造されたのが本級です。

【要目】
全長: 194m
満載排水量: 19,177t
最大速力: 23.0kt
兵装:
 ファランクス近接対空火器 x 2
 Mk38 25mm機関砲 x 2

特徴的な艦型
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艦隊(揚陸作戦においては、陸上・空中部隊も含めて)の指揮を任務とするため各種通信アンテナを艦上に配し、電波障害を極力防ぐために甲板は平面となっています。

甲板に置けなかった艦載艇など各種装備は、側面に大きく張り出したバルジに
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就役から40年以上経つ老艦、外板は風波に晒されて「痩せ」が発生しています。模型でこれを再現するにはどうしたら…?

錨のディティール
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排水と喫水線付近の錆
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特大の緩衝材
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艦載艇も心なしか豪華です。高官が乗艦するからでしょうか。
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いよいよ乗艦!
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第7艦隊と第7遠征打撃群の旗が迎えます。

本艦は米海軍で『ブルーリッジ』の名を冠した3隻目。
初代と2代目の戦歴を紹介する銘板が飾られていました。
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初代は第1次大戦末期の輸送船。2代目は第2次大戦末期に輸送船を改造して作られた揚陸指揮艦です。J.F.ケネディ大統領の「自由の存続と繁栄のためならば、我々はいかなる犠牲を払ってでも盟友を助け、敵に対抗するのだということを世界中に知らせよう」という言葉が記されています。

艦内は驚きのフローリング!
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高官が乗艦するからでしょうか(その2)。

前艦橋のアンテナ
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甲板上に立つホイップアンテナ、の基部
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25mm機関砲
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高速で接近する小艦艇を撃退します。

レドーム
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板の継ぎ目が特徴的です。

ライフボート
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側面には「転がすな 立てるな」との注意書き。

ダメージコントロール部隊の装備展示
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攻撃を受けた際の浸水や火災を最小限に食い止めます。

前艦橋を左舷後部から
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後部艦橋
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艦尾はヘリの発着甲板になっています
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警備兵
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普通に銃を持ち歩いているところが海自との違いですね。

模型ではピットロードから1/700でインジェクションキットが発売されています(1997年版/2004年版の2種)。地味な艦種ではありますが、太平洋を守る第7艦隊の旗艦ということで露出機会も多く、人気があるようです。

輸送艦『おおすみ』編へ続く!
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