帆装 その1

ティッシュ、油とり紙、色々と候補はありますが、帆布の素材に選んだのはこれ

高級書道半紙でございます。質感、薄さともにちょうどよい。

ただし純白のままではリアリチーに欠けるので、染色することに。

たっぷりの熱湯で紅茶を淹れまして

半紙にひたします。

乾燥中。

風を受けて「ぶわッ」と広がった姿を再現したいので、キットに付属のプラパーツに押し付けて

水溶きボンドで固定。

うーん、ガビガビ感が気になる…

リギング その２

モデルカステンのメタルリギング（1/350用）を使用しました。

マスト・ヤード間に「置く」ような感覚で接着していきます。

長めに切出して、固着してからメタルライン専用のニッパーで余分を切ります。

金属線ですので巻きグセがほとんどなく、なかなか快適に作業が進みます。

快適すぎて


途中の写真撮るのをすっかり忘れましたorz
夢中になって進めてしまった…

リギング その1

いよいよ帆船模型最大の難関、リギング（張線）に挑戦します。
まずはマストを支えるシュラウド。水平方向にロープが張られ、上部へ登るハシゴの役割も果たしています。まずは現物合わせで三角形の型紙を作ります。

型紙を透かして伸ばしランナーをレイアウト。マスキングテープを使って固定します。

並べたら流し込み接着剤で固着。

1日しっかり乾燥させてマスキングテープから取外し、余分を切落とします。

塗装もこの段階で済ませます。


いよいよ船体へ取付け。

強度確保したいので瞬間接着剤を使用。

本当はもっとピン！と張った姿にするべきなんですが…工作方法および素材はまだまだ研究の余地ありということで。

艤装 その2

艦首甲板の手摺も白く塗りました。

両舷の装飾もゴールドで筆塗り。

小物の塗分けを進めます。

トップ及びボート類のフチをダークブラウンで。

その他の艤装品も地道に塗りながら取付けていきます。


使った色は
・ブラウン（木材）
・セミグロスブラック（鋳鉄）
・ゴールド（真鍮）
ですが、考証としてどれほど正しいかは疑問です。

艤装 その1

エッチング部品を投入
1/350 日本海軍艦艇用の手摺と

同じく日本海軍用のラッタルです。

模型の情報量がぐっと上がります。


塗装剥離のリスクを考えて、あらかじめメタルプライマーを吹いておきます。

焦げ茶を吹いてから瞬間接着材で取付け。セクションごとにしっかり固着させながら進めると失敗しにくいです。

しかし、なんか地味…ということで、ホワイトで上塗り。

雰囲気重視ということで（便利な言葉だなぁ）

ベース（海面塗装）

海面塗装を開始します。1/350という比較的小スケールのジオラマですので、レジン等のマテリアルは使わず塗装のみで海水を表現します。
まずはホワイト＆ブラックで陰影を強調

海外AFVモデラーの作例で一躍流行した『ホワイト＆ブラック』塗装。単調になりがちな単色塗装の車体に立体感を与える技法です。

波の奥にブラックを吹き込み、波頭にはホワイトを乗せます。実際以上に凸凹を強調するのが狙いなので、少しでも凹んでいるところを見つければ暗く、出っ張ったところは明るくしてやります。

この上から青味を足していきます。使った塗料はクレオスの『GXディープクリアブルー』

少しずつ塗り重ねていきます。

さらにクリアイエローやクリアレッドも隠し味として追加。


いい感じになってきました。

マスト・ヤード

動力源であるマストとヤードの工作を始めます。

キットのパーツには親切にも、糸を通すための小さな穴が開いています。伸ばしランナーで埋めてしまいます。

塗装はホワイトとダークブラウンでシンプルに塗り分け。

さらにブラウンでウォッシング。

マストはグロスブラックで下塗り後、マスキングして金具のゴールドを重ねます。

マストへの接着は心細いので、真鍮線で軸打ちします。

これでガッチリ。帆装やリギングで張力がかかるので強度を確保したいところです。


トップ（檣楼）の塗装

甲板と同じく板目を活かして塗り分けます。

ベース（海面造形）

荒波のうねる海面を作ります。材料はこちら

すいとん
ではなく、紙粘土でございます。砂漠のジオラマで使用した余り。ちょっと乾いて固くなっていたので、水を足して復活させます。食えそう
塗装途中の船体はサランラップで保護しつつ、天板を粘土で埋めていきます。

艦首が海水の塊を切り裂く波

強烈な追い風の立てる波

乾燥すると若干縮みます。ボンドと合わせて溶いた粘土で隙間は埋めてしまいます。

グレーサーフェイサーを吹いて不自然な継目などないかどうかを確認

細かな波頭はポリパテを乗せ、爪楊枝でツンツン突いて仕上げました。

ベース（土台）

少しさかのぼって。洋上ジオラマのベースを用意します。
土台に選んだのはニトリのカトラリーケースおよそ1000円なり。ひっくり返したら立派なベースに。

フルハルを活かした海面にしたいので、天板をくり抜いて船体を沈めることにしました。持っている中で一番太いピンバイスでポコポコ穴を開けて

ニッパーで穴をつないで切り離します。ミニ四駆の肉抜きで流行った手法ですねぇ。

こんな感じになります。

祝進水！

座りが悪いので、裏側に固定用の台を付けることにしました。

割り箸を木工用ボンドで組んだだけのものです。

竜骨を中心に合わせると見事に安定します。船体と海面の工作・塗装を同時並行で進めていきます。

甲板塗装

木甲板の塗装です。
下地はダークイエロー

細切りマスキングテープをチマチマ貼りながら、色調を変えて塗り重ねていきます。



終盤はかなりカラフルになってきます。
マイルドに落ち着かせるために、基本色を再度塗り重ね。

よーく見ると板目のニュアンスに気付く…てな感じで。


最後に焦げ茶でウォッシングして完成です。